手術を受ける患者さまへ

できるだけ安心して手術を受けていただけるように、手術の流れや注意点をご説明いたします。
以下の内容をご確認いただき、ご不明点があればお気軽にお問い合わせください。

手術前のご案内

手術・麻酔について

手術は局所麻酔を使用します。麻酔の影響が残る可能性があるため、手術当日はご自身で車や自転車を運転しないようにしてください。ご家族の送迎または公共交通機関などをご利用ください。
手術後は腫れや内出血などを最小限に防ぐために安静が必要です。
公共交通機関をご使用の場合も、長時間の徒歩移動はお控えください。

■保険診療での手術箇所について
保険診療における手術は、同一部位につき1箇所のみとなります。
(例)
・顔にイボやほくろが多数ある場合:その中の1箇所のみ手術可能です。
・顔と足にそれぞれイボがある場合:顔1箇所、足1箇所を同時に手術することが可能です。

妊娠中の方は、原則手術はできません。(急なケガなどは対応しますのでお知らせください)
妊娠中・授乳中に関しては、必ず申告してください。

お薬について

• お薬を服用している方は、お薬手帳をお持ちください。

• お薬手帳がない場合は、服用中のお薬をそのままお持ちいただくか、写真を撮ってきてください。

• 血をサラサラにするお薬を服用されている場合でも、手術前に中止する必要はありません。

• すでに内服されているお薬で、手術後に処方するお薬との飲み合わせが悪いものは、原則としてありません。

• 診察の上、必要に応じて手術後の経過を助ける漢方薬を処方する場合があります。漢方薬服用中の方は、必要に応じて調整する場合があります。

・ツムラ114 柴苓湯(サイレイトウ)
 ⇒傷のむくみを取り、腫れを和らげます。
  炎症を抑えて赤みや痛みを鎮めます。ケロイド予防効果もあります。 
・ツムラ89 治打撲一方(ジダボクイッポウ)
 ⇒患部の腫れや痛みを和らげます。

当日の服装について

手術時、着替えをします。着替えやすい服装(顔や首の場合、首元がゆったりした服装)で来てください。
手術部位にはガーゼとテープを貼りますので以下のような服装をおすすめします。

• 頭・顔の手術:帽子、サングラス
• 首の手術:ストール、マフラー
• 足の手術:脱ぎ履きしやすい靴(サンダルなど)

手術時に、広い範囲を消毒します。お顔の手術の方は、スキンケア後は日焼け止めまでとし、お化粧はせずにお越しください。手術部位以外のポイントメイクは可能ですが、手術で取れる場合があります。

手術ができない場合について

• 持病のある方、手術の部位や規模によっては、当日手術ができないことがあります。
その場合は日程を変更させていただきます。

• 当院で対応できない場合は、日赤和歌山医療センターなどの総合病院をご紹介いたします。

採血について

• 25歳以上の方、または25歳未満で持病のある方・継続的にお薬を服用している方は、手術前(手術当日)に採血が必要です。

• 半年以内の採血結果をお持ちの場合はご持参ください
 採血結果がない場合は、手術当日に採血をします。

手術の流れ

手術当日について

• 診察後、麻酔クリームや麻酔テープで皮膚の感覚を鈍くした後に、局所麻酔を注射します。麻酔クリームやテープが効くまでに約1時間かかります。

• 手術前に抗生剤と痛み止めを内服します。

• 頭部などの有毛部(有毛部に近い部位)は、感染防止と術後のテーピングのため周囲を剃毛します。
 ご自身で剃毛できる場合は、周囲1㎝を剃毛してお越しください。
 陰部の手術は、必ずご自身で周囲5㎝を剃毛してください。
 陰部の剃毛が難しい場合は、クリニックでさせていただきますが、手術の順番が後になる可能性があります。

• 局所麻酔は予防接種程度の痛みがありますが、手術中はほとんど痛みを感じません。

術後の注意点

•手術当日と翌日は、出血や腫れを最小限に抑えるため、自宅で安静にお過ごしください。食事やトイレなど日常生活上必要な行動以外は、できるだけ横になって休むようにしましょう。
短時間であっても買い物などの外出は控えてください。

• 手術直後は厚めのガーゼで圧迫固定します。消毒までの間は、ガーゼとテープを剥がすことは出来ません。傷口やガーゼを濡らさないようにしてください。ガーゼを外して洗うことは出来ません。

• 首から下の手術では、伸縮性のあるテープ(シルキーテックス)を使用することが多いです。
肌が弱い方は、テープかぶれを起こしやすいため、事前にご相談ください。

• 食事に制限はありません。口の周りにガーゼがついている場合、ストローを使用し汚れないようにしてください

入浴は手術当日と翌日は避けてください。(血液循環が良くなり術後出血の原因になります)
患部を濡らさないようにシャワーや洗髪をすることは可能です。

術後の経過

• 2~3日後、消毒のためにご来院ください。
(火曜日手術→木曜日消毒、水曜日手術→金曜日消毒、金曜日手術→月曜日消毒)

• 消毒後はガーゼを外して傷口を洗うことが可能です。抜糸日まで自宅でガーゼ交換をしていただきます。
手術日にゲンタシン軟膏を処方します。消毒日以降に使用します。
消毒日に、傷口につきにくいガーゼ(デルマエイド)とテープを550円で購入していただきます。現金でご準備をお願いします。

• 頭部など有毛部の手術で傷口が毛に隠れる場合は、ガーゼをあてなくてもかまいません。
その場合は、傷が乾かないように軟膏を1日3~4回塗ってください。

•術後1~2日は腫れますが徐々に落ち着いてきます。
術後2~3週間ほどは内出血が残ることがありますが、徐々に消えていきます。

• 1週間後に抜糸、1か月後・2か月後・3か月後に経過観察の診察を行います。(手術内容によっては2週間後以降に抜糸となります)

• 感染や血腫、体質、術後の安静度など、さまざまな理由により傷の治りが悪く、通院が長引く場合があります。
その際は、手術後1か月ほどは週に1~2回程度の通院をお願いする場合があります。
手術スケジュールにはできるだけ余裕を持たせて調整してください。

• 抜糸の後も、赤みや盛り上がり、色素沈着を防ぐための継続的なケアが重要で、傷をケアするジェルやテープをご案内しております。手術時に、患者様にあったものをご案内いたします。
Fジェル:6,600円  ピタシート:1,100円

抜糸日に現金で購入していただきます。おつりが無いように、ご準備をお願いします。
(カードやおつりの対応は30分ほど時間がかかる場合があります)

•手術直後よりも、術後1ヶ月〜2ヶ月目にかけて最も赤みや硬さが目立つピークとなります。
3ヶ月目以降から徐々に落ち着き始めますが、目立たなくなるまでには個人差があり、半年から1年程度の期間を要することをあらかじめご了承ください。

術後のケアについて

※健やかな傷の修復をサポートするためには、医師の手技だけでなく術後の過ごし方が大きく左右されるため、以下の徹底をお願いいたします。

• 手術後は、傷口周辺を定期的に冷やすと腫れや内出血が軽減されます。
保冷剤(ケーキについてくるものなど)をガーゼやタオルに包んで、1時間つき20分以上を目安に冷却してください。手術当日は寝るまでこのペースで冷却を継続してください。

冷却しすぎて痛みが出たり、感覚がなくなる場合は冷却を休憩してください。
手術翌日以降は可能な範囲で冷却を継続してください。術後72時間は冷却が有効です。
シップや冷えピタは深部の冷却効果はありません。
初回分の保冷剤は無料でお渡しします。ご自宅でも冷却できるように準備をお願いします。

• 患部が日焼けをすると、色素沈着を起こし傷跡が残りやすくなります。日焼け止めの塗布や帽子の着用などを徹底してください。

• 傷跡の治り方には個人の体質や生活習慣による「個人差」が必ず生じます。
「絶対に○ヶ月で消える」といった期間の確約は、生体反応である以上困難ですが、最適な経過を辿るよう診察ごとに状況を確認し、必要な指導を行います。

栄養摂取について

■手術前後のプロテイン摂取に関するご案内

手術後の組織修復を促進するため、手術前1週間から手術後2週間にかけては通常より多くのタンパク質が必要です。
普段の食事より意識的にタンパク質(肉、魚、卵など)を摂取してください(目標目安:1日約80g程度)。
食事に加え、以下の量を目安にサプリメント(プロテイン等)での補給を推奨いたします。

市販のプロテインで十分ですが、吸収が早く必須アミノ酸が豊富で手術後の組織修復(皮膚や筋肉の材料)に役立つ『ホエイプロテイン』と記載のあるものがおすすめです。粉末・ドリンクタイプ問わず、ご自身が飲みやすく続けやすい味のものを選択してください。

■摂取量の目安

  • BMI 22未満の方:プロテイン 40g / 日
  • BMI 22以上の方:プロテイン 20g / 日

BMI(Body Mass Index)は、体重と身長から算出される肥満度の指標です。
当院では、術後の栄養管理(プロテイン摂取量等)の基準として使用しています。

BMIが低い(痩せ型)方は、お食事だけでは手術の回復に必要な栄養が不足しがちなため、多めの補給を推奨しています。

■BMI(体格指数)の計算方法

【計算例】

体重 60kg、身長 160cm(1.6m)の方の場合
60 ÷(1.6 ×1.6) = 23.4

術後栄養補給(プロテイン)計算機

【ご注意】腎機能の低下(eGFR 60未満、蛋白尿など)を指摘されたことがある方は、この目安は適用せず、必ず主治医にご相談ください。

  • 低分子コラーゲン:1日2000㎎(タンパク質の一種です。新しい細胞を繋ぎ、傷の修復を促進します。ビタミンCを一緒に摂取することで吸収が高まります。) 
    上記のプロテイン摂取に加えて併用していただくと、より効率的な組織修復が期待できます。
  • ビタミンC:1日600~3000㎎(コラーゲンの働きを助けます。傷の修復を促進し、色素沈着を抑えます。活性酸素を除去し、炎症を抑えます。)
    ※コマツバラ形成外科クリニックには、高濃度ビタミンC3000㎎+ビタミンD4000IU含有のサプリメントがあります。1日1包で30包入りです。(5840円)

※腎疾患のある方は、これらを含め必ず事前に医師へご相談ください。

■腎機能に関する注意事項

腎機能の低下がある方は、タンパク質の過剰摂取により腎臓へ過度な負荷をかける恐れがあります。以下に該当する場合は、上記の摂取目安は適用せず、現在の食事療法を優先してください。

  • 対象となる方:
    • 健康診断等で腎機能の異常(eGFR 60未満、蛋白尿など)を指摘されたことがある方
    • 腎疾患で通院中、または食事制限(タンパク質制限)を受けている方
  • 対応:
    • 自己判断での増量は控え、必ず主治医または当院医師にご相談ください。
    • 腎機能の状態によっては、追加摂取を行わないことが推奨される場合があります。

術後の痛みについて

• 8割以上の方(当院の調査による)がほとんど強い痛みを感じないか、当日と翌日に痛み止めを1~2回服用する程度です。

•まれに(約300人に1人)痛みが長引く場合がありますが、痛み止めの調整が可能ですのでご相談ください。

透明糸の縫合について

• 顔など目立つ部位の手術は、ご希望の方は透明な糸で縫合できます。
ガーゼ保護をするため通常の黒い糸でも他の人からは見えません。
メリット:外見上、ほとんど目立ちません。
デメリット:透明糸は抜糸時に見えにくく、注意深く処置をしてもまれに糸が残ることがあります。その際の除去は追加費用なしで行います。

術後の活動・飲酒・喫煙について

• 手術を受けた部位が臀部より上の場合 → 48時間以上経過すれば、特に運動制限はありません。
臀部より下の場合 → 72時間経過してから運動を再開してください。
ただし、運動中に傷口が痛む場合は、その動作を控えてください。

• 出血のリスクが高まるため、手術当日および翌日の飲酒は控えてください。

• 喫煙は傷の治りを妨げます。手術後1週間は禁煙してください。
手術1週間前からの禁煙が望ましいです。

お支払いについて

• 現金のみのお支払いです。

眼瞼下垂の手術を受ける患者様へ

• 手術時間は、麻酔の時間を入れて約2時間です。
手術後は1時間安静に休んでから帰宅をしていただきます。
• いつも眉を書いている方は、眉のラインを書いてお越しください。

ご不明点やご心配なことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。