【手術方法】
① 黄色腫だけを切除する
② 二重のライン(重瞼部)で切開し、眼瞼下垂の手術も同時に行う
どちらもメスを使った手術で、目的や仕上がりの考え方が異なります。
【まぶたの特徴と、術後の感じ方について】
◆ひきつれ感 ・ 傷の目立ち方について
まぶたの皮膚は、非常に薄く、皮下脂肪が少ないため、
- 縫った場所の皮膚のテンション(引っ張り具合)の変化が、そのまま感覚として伝わりやすい
- 凹凸や段差が目立ちやすい という特徴があります。
黄色腫のみを切除した場合・・・
病変に合わせて局所的に皮膚を切除し、周囲の皮膚を寄せて縫合するため、
⇒目を開け閉めした時、表情を動かした時に、 そこだけ引っ張られる感じ(ひきつれ感)や傷あと残りを感じやすいことがあります。
二重のラインに沿って切開した場合・・・
皮膚の緊張をライン全体に分散させるため、
⇒傷がなじみやすく、見た目の違和感が出にくくなります。
◆切開線の置き方による変化について
まぶたは、瞬き、目の開閉、表情の動きによって、常に動いている部位です。
そのため、 「まぶたの動きの方向と、切開線の方向が一致しているかどうか」で、 術後の違和感の出方が大きく変わります。
- 二重のライン(重瞼線)に沿った切開 → まぶたの動きと同調しやすい
- 局所的な切開 → 動きに逆らいやすく、違和感が出やすい
【① 黄色腫のみを切除する方法】
黄色い部分だけを、1か所のみメスで切除し縫い合わせます。
上下左右に分かれている場合は、その1か所ずつ手術をします。
保険診療では、一度に複数の黄色腫を手術することはできません。
1か所手術 ⇒ 術後3か月経過診察 ⇒ 次の部位をまた1か所手術
という流れを繰り返す形になります。
その都度、手術費用(3割負担 約1万円~3万円)・診察料・ダウンタイムが発生します。
メリット
- 手術範囲が最小限
- 黄色腫のみを目的にした、シンプルな治療
デメリット
- 切除範囲や縫合方向によっては、 局所的なひきつれ感を感じることがある
- 表情を動かしたときに 「そこだけ引っ張られる感じ」を自覚しやすい
- 手術範囲が1か所のみ
【② 二重のライン(重瞼部)で切開し、眼瞼下垂手術も同時に行う方法】
二重のライン(重瞼部)で切開し、黄色腫の切除と同時に、眼瞼下垂の手術(まぶたの垂れ下がりを解消する手術)を一緒に行います。
手術費用は、眼瞼下垂手術と黄色腫手術を合わせて 約6万円~7万円(3割負担)
メリット
- 傷が二重のラインに沿うため、なじみやすい
- 皮膚の緊張が分散され、 ひきつれ感を自覚しにくい
- 黄色腫の治療に加え、 まぶたの開きが改善し、スッキリした目元の変化が見られることがある
- 黄色腫が左右にある場合、一度に手術ができる
デメリット
- 黄色腫のみの切除に比べ、 手術範囲が広く、腫れ・内出血が強くなる
- 下まぶたの黄色腫は保険診療では手術できない
【眼瞼下垂手術についての注意点】
- 保険診療で行う眼瞼下垂手術は、視野が狭い・目が開けにくいなどの「機能改善」を目的としています。
- 二重幅を揃える、見た目を細かく整えるといった 美容目的の調整は、保険診療では行えません。
【自費診療手術について】
- すべての黄色腫のみを一度に手術希望の方は、保険診療外(自費)手術となります。
1か所あたり 55,000円
※保険診療と保険外診療を、同日に組み合わせた手術はできません
- 眼瞼下垂と全ての黄色腫を一度に手術する場合
眼瞼下垂手術550,000円(ケア用品含む)+上記黄色腫手術の料金
(モニター価格もあります→385,000円:写真提供とアンケート、440,000円:アンケート) - 腫れ、内出血、感染、左右差、低矯正・過矯正、再発の可能性などのリスクがあります。
【二重幅が気になる場合】
そのため、
- まずは保険診療で黄色腫の手術を行う
- 傷やまぶたの機能が落ち着く約半年後に
- 二重幅が気になる場合は、 保険診療外で追加手術を検討
という流れをおすすめしています。
【まとめ】
- 主な目的は眼瞼黄色腫の治療です
- 手術方法は2つの選択肢があります
- 下垂があっても、生活に支障がなければ無理に治療する必要はありませんが、
- 切開線の置き方(どこで切るか)によって、術後の違和感や見え方が変わります
- 保険診療と保険外診療で、手術できる範囲が異なります
※最終的な手術方法・保険適応の判断は、診察所見をもとに医師が行います。
