腋臭症には、保存療法・自費治療・保険診療(手術)の3つの治療方法があります。
症状の強さや生活への影響に合わせて治療を組み合わせていきます。
【 保存療法(まず最初に考える方法)】
比較的症状が軽い方や、セルフケアから始めたい方に適しています。
・デオドラント
・外用薬
・抗菌剤の短期使用
・塩化アルミニウム
・イオントフォレーシス
※一時的な症状の緩和を目的としています。
【自費治療(当院で可能な治療)】
●ボトックス注射
汗を出す信号をブロックし、汗とニオイを軽減します。
<メリット>
・効果実感までが早い(数日〜1週間)
・ダウンタイムがほぼない
・汗にもニオイにも効きやすい
<デメリット>
・効果は4〜6か月
・継続的な治療が必要
・根本的な改善を目指す治療ではない
<対象>
軽度〜中等度の腋臭症。
「まず手軽に改善したい」「手術はまだ不安」という方に向いています。
●HIFU(ハイフ)
超音波エネルギーで汗腺の働きを弱める治療です。
<メリット>
・ダウンタイムほぼなし
・徐々に腺の働きを弱めるアプローチ
・ボトックスより長期間の効果が期待できる場合がある
<デメリット>
・1回で全ての症状が改善する治療ではない
・数回の治療が前提
・根本的な改善を目指す方法ではない
・リスク:赤み、腫れ、火傷、一時的な神経の違和感など
<対象>
・軽度〜中等度に腋臭症。
「手術以外で少しでも根本改善に近づけたい」という方。
【 手術(皮弁法:保険適応)】
中等度〜重度の方に対し、ニオイの原因となるアポクリン腺を直接除去する、最も改善効果の高い方法です。
<術後について>
・術後3日間はしっかり圧迫
・その後1週間ほど軽めの圧迫
・抜糸は10〜14日
<入院できる医療機関の場合>
手術後、腕をほとんど動かさずに2週間以上しっかり安静にできるため、一度の手術で最大限広範囲にアポクリン腺を除去できます。
再発率も低く抑えられます。
つまり、「長期安静を確実に担保できるなら、1回の手術で済む可能性がある」
<外来(日帰り)手術の場合(=当院を含む通常のクリニック形態)>
自宅で2週間ほぼ腕を動かさない、というのは現実的に困難です。
血流低下や皮膚トラブルを防ぐため、1回の手術で攻めすぎない設計にする必要があります。
そのため、「まず1回安全に行い、必要があれば半年以上あけて2回目以降を検討」
【ミラドライについて(当院にはありません)】
ミラドライは電磁波で汗腺を破壊する治療です。
当院では行っていませんが、参考として一般的な相場は以下です。
・1回 約25〜40万円
・追加照射をすると 合計50〜70万円程度 になることが多いです。
・再発や硬さ、神経症状などのリスクが一定数あります。当院では安全性を考慮し、他の治療を推奨しています。
【まとめ】
軽症:保存療法、ボトックス、HIFU
中等度〜重度:保険の手術が最も確実
手術は医療施設によって、1回で終わることもあれば、半年あけて2〜3回行うこともある
